サラリーマンの今後は… ジョブ型雇用とは いったい何か?
現在の日本の雇用システムはメンバーシップ型と言われています。
しかし、今日ジョブ型雇用がちょくちょく新聞やニュースで取り上げられています。
しかしながら、ジョブ型雇用ってなんぞや?と聞きなれないワードですよね。
先ずは、ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用を分けて見て行きましょう。
【比較】
≪ジョブ型雇用≫

○職務:限定される・専門家
○賃金:職務に対して値付け
○昇給:職務次第・成果型
○採用:中途採用・管理者の判断で採用
○解雇:職務が無くなり次第解雇・能力不足で解雇
以上が従来のメンバーシップ型雇用とジョブ型雇用の違いです。
ここで大きく違うのが2つ。昇給方法と解雇の所ですよね。
仕事が出来なくても給料は貰えるし、勤続年数で次第に賃金は上がって行くシステムで、定年退職を迎えるまで余程の事が無い限り解雇の文字は見えてこない、現在日本の企業の大半が実施しているメンバーシップ型雇用。
しかし、ジョブ型雇用では職務や成果に対して賃金が上がったり下がったりと、完全な成果主義スタイルであり、会社側が与えている職務が無くなれば解雇できてしまうというやや厳しい環境に見えるジョブ型雇用。
されど、ジョブ型雇用の場合では職場でよくある「先輩や上司が仕事しているので帰れない…」という無駄が多い事で、生産性が上がらないと言われ続けてきた事が解消されると言われています。
*アメリカの企業なんかはジョブ型雇用が多いとされています。
【機運】
≪働き方改革≫

○少子高齢化が加速しているので少人数で効率よく成果を出す必要性。
○優秀な人材を国内で囲い込みするため。(海外企業への流出阻止)
○人口減を食い止めるには育休や時短勤務の推奨
○税収増や年金の不足を解消させるためにも副業解禁
≪働かないおじさん≫別名:妖精さん

○40後半~定年前のサラリーマンを揶揄する言葉
○日本の雇用システム(メンバーシップ型雇用)の象徴的存在
○若い時 - 低賃金・長時間労働・重労働
*会社へ貸しを作っている状態。
○今 - そこまで労働・成果を出さなくても高給
*若い時の貸しを回収している状態。
アベノミクスで働き方改革と言う言葉が独り歩きしている状態で、メンバーシップ型雇用では中々働き方改革は実現できないって事がお分かり頂けるでしょう。
日本のTOP企業であるTOYOTAですらこの先、終身雇用は難しいと囁いている状態です。さらに、コロナ感染を防ぐ為に、在宅ワークが増えている状況の中で、従来であれば勤務時間内で評価できていた事が困難になり、完全な成果主義に変わって行く時代へと進んでいます。
まさに、妖精さんは時代の流れに沿った被害者でもあります。
【今後の予想】

≪時代は変わる≫
○今の常識は過去の未常識
*スマホやPCでメモを取る時代が到来する。
何故か?
デジタルネイティブ世代(生まれた時からPCやスマホがある世代の事)大人になる頃には当たり前になる。
○終身雇用、年功序列を前提とした人生設計は見直した方が良い。
*いきなり本業を捨てるのではなく、副業で下準備をしおく。